赤ランプの恐怖(4)からのつづきです

予約課に配属された私は
毎日がサバイバル。
赤ランプに怯える日々を過ごしていた。

でも、一番の恐怖は・・・

スキャン 2020

英語だよ〜〜!

日本語だって、
まだうまく予約が取れないのに
英語なんて! それも電話!

そうよ〜
顔が見えない電話で外国語を話すって
本当に神経使うよね?←同意を求める

思い出すわ。
学生の時に、アメリカに
ホームスティした時のことを。
あの時も、電話が一番の恐怖だった。

携帯電話のない時代よ!
家の電話がよく鳴った。

誰もいない家で、私は一瞬考える。

スキャン 2021

ドキドキしながら、受話器を取る。

スキャン 2022

ショーナー?
この家にいるのは、息子のショーン。
ショーナーではないわ!

スキャン 2023

そんなことが度々あったから、
私はこう思っていたのよね。

スキャン 2024

ところが、ある日、息子のショーンに

スキャン 2025

そこで初めて知ったのよ。

私が名前だと思ってたショーナーは
「(Is)Sean there?」(ショーンいる?)だってこと。

「Sean there?」が私には
「ショーナー?」に聞こえたのよ。

なんなのよ! もー!
カッコつけちゃってさ!
↑別にカッコつけてるわけじゃない?

スキャン 2026

こんな経験もあって、
電話での英語はホント怖い!

まして、仕事もできないし!

英語での予約は、
できれば予約課のデキる人達に
助けてもらいたい!

でも、元CAの悲しさよ、
英語ができて当たり前!
と(勝手に)思われてるから
そんなことも頼めやしない。

そりゃ、英語を使う機会は多いし、
嫌いじゃないけど、
英語はもうベラベラよ〜という
人ばかりではないのよ。

その証拠に同期のK子は、
入社してしばらくして

スキャン 2027


そこで、申込書を書かされたんだけど、
職業欄のとこ、迷った末に・・・



スキャン 2028


『学生』と書いたって話していたもの!

私も紛れもなくK子側の人間だ。

そんな私だから・・・
あの事件が起こったのだ!!

そうあの事件よ・・・。
いつものように電話を受けると



スキャン 2029

オーノー!
恐れていた英語じゃん!!!

でもよく聞けば、
新たな予約を取りたいという。
それも成田からLAの往復という
単純な路線の予約。
これならね、私だってもうできるわよ!

素早くリクエストされた
フライトの予約も完成。

あとはお客様にそれを伝えれば
恐怖の英語電話から解放されるわ。

スキャン 2030

そう伝えるも、相手のアメリカ人は

スキャン 2031

聞き取りにくかったのかしら?
私はもう一度言った。

スキャン 2030

ところが、またよ!

もー早く解放してよ!
もしかして
私の英語の発音が悪いとでも?

わかったわよ!
私はこれでもか!の巻き舌使って

スキャン 2032

いやだ、私ったら
かなり大きな声をあげてたみたい。
私の声に周りが一斉に私を見たわ。

スキャン 2033

ところが、声の大きさじゃなかったのよ。
皆同時にこう囁いた。

スキャン 2034

オーマイガーーーー!!!

いやだ! さっきから私ってば
アメリカ人相手に
002(ゼロゼロツー)を・・・

スキャン 2035

00(まるまる)って!!

いくら巻き舌にしても
00(ま〜るぅ〜ま〜るぅ〜)は
日本語じゃないの〜〜!!!
↑早く気付けよ?



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昔、100%でも、同じミスしたことあるんですよ〜。「100パーセント オレンジジュース」なんて言って、ハーフの子に「百(ひゃく)は日本語! hundred %でしょ! でも、100%オレンジジュースなんて使わないけどね」と。