昨日は両親と姉、私の4人で
父方のお墓参りに出かけた。

最近、父が弱気なことを口にするから。

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「ならば行こう!」と家族4人で
お墓参りに出かけることになったのだ。

霊園までの道は、
頭の中にばっちり入っている。

実家から大きな国道を西へ
ひたすら走って行けばいい。

でも、念のため

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カーナビをセットして
いざ、出発だ!

ナビはBGM代わり。
勝手知ったる道、
家族とおしゃべりしながら
私は気楽に車を走らせていた。

ところが、途中でナビが

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思わず助手席の姉と
顔を見合わせてしまったわ。

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カーナビのガイドに従い右折し、
その細い道に入って行った。

すると、すぐにカーナビは
さらなる指示を出してきた。

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ちょっと!!こんな細い道で
これほどのV字を強要する?

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カーナビの言われるままに、
すごいカーアクション繰り広げ?
V字カーブを曲がると・・・

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振り出しに戻ったじゃないの!?

ところが、そこでカーナビは
今度は前方の道を左折しろという。

わかりやすく説明すると
こういうことだ。

実家方面に車を走らせろって?

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一体このナビは、
私たちをどこに案内するつもりなのよ?
あぁ〜イライラしちゃう!!

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姉にそう言われたからそうしたけど
それからも、なぜそっち?
というような不可解な道を
ナビは案内しつづけ・・・

ようやく霊園に着いた時には、
到着予定時刻を大幅に過ぎていた。

私はナビに向かって言ってやったわ。

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まだ誰も気づいてなかった。
この後、
ナビに感謝する出来事が起ろうとは!

お彼岸でもお盆でもない今の時期、
さすがにお墓参りに訪れる人は少なく
広い霊園はひっそりとしていた。

ところが、祖父母のお墓の近づくと
前方から1組の夫婦が歩いてきた。

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そして、その夫婦とすれ違った時、
静かな霊園に突然大きな声が響き渡った。

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なんとその夫婦は、
お墓参りを終えたばかりの
父の妹夫婦だったのだ。

実は今年に入り、
父は他の兄弟には会ったのだが、
この妹だけ都合がつかず会えてなかった。

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妹とは3年ぶりの再会だった。

みんなで一緒に写真を撮ったり
寒さも忘れての長い立ち話のあと

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そんな約束を交わし、妹と別れた父は
お墓の前で涙を流しながらこう言った。

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そんなことを何度も何度も口にし、
お墓に手を合わせる父を眺めながら

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父をお墓参りに誘ってよかったなと
私はちょっと嬉しくなった。
少しは父に親孝行ができたような
そんな気持ちになったからだ。

今日は、そんな父の79歳の誕生日。
これからも元気で長生きしてね。

そして、また来たいときには
いつでも言って!
今度は文句も言わず、
ナビに従って走るから。
また粋な計らいが
待っているかもしれないからね。



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本当に驚きました!なんという偶然!でも、偶然じゃなく、亡き祖父母のステキな計らいだったのかも。歳を取ると人間、涙もろくなるもので、そこにいた全員が嬉しくて、まるで再会番組かというくらい泣いていましたよww そう、全員が徳光和夫状態。
今日は夕方に、姉、子供達と一緒にまたお祝いに行っています。