私の父(1)からの続きです

姉からの電話。

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まずは娘たちに事情を話した。

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そうだ・・・。

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そうしたら長女が、

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って・・・そういう問題じゃないか?

正直、みんなショックだった。
ショックだけど・・・
一番ショックを受けているのは
紛れもなく父自身で・・・

だから、私たちはこう思うことにした。

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私たちは、そんな父を励まして行こうと!

後日、私は父に会いに行った。

母から聞くと、父は戸惑いと絶望、
やるせなさと苛立ち・・・
そんな状況の中で母に対し、
声を荒げることもあるのだという。

今までの当たり前

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それが当たり前じゃなくなったことに

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父も、そして母も戸惑っていた。

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母にそう言われ、少し構えながら
父の部屋に入ったのだが、

父は、私の前では、
以前の父のままだった。

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「全く見えなくなってしまったんだってね」

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いつもの父の冗談だ。

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いつものように、たわいもない話をする。

いつしか2年前に一緒に行った
台湾旅行の話になった。
父はこの旅行がとても楽しかったらしく
会えばよくその話になる。

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父の頭の中にはあの時の光景が今、
鮮明に映し出されているのだろうか。

そんなことを考えてたら
なんだか涙が溢れてきた。

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泣いいるのを悟られないように
声だけは元気にそう答える。

そして、帰り際、
娘たちと話したことを父に話した。

見えなくなったことに戸惑うだろうし
本当に気の毒だと思うこと。

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だから、気を落とさずに
いつまでも長生きしてほしいと。

そして、家に帰ると
私は1枚の絵を見た。

父が台湾旅行の後に次女に描いてくれた絵だ。

BlogPaint
台湾高雄の愛河で(次女の名前)と

その絵を見ながら、
私は初めて思い切り泣いた。


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あの時期が精神的に一番、堪えてた時期だったと思う。私たちも、父も母も姉もみんなが。でも、このままでは終わらない父なのであります。またその続きは今度。