実家の断捨離(4)からの続きです


母が急に怒り出した!

1

抑えていたマグマが吹き出し
もう止められないそんな勢い!

2

しかし、私たちを誰だと?

実の娘よ!!!


3

実の娘は容赦しないわ!
そして、母も容赦しない!

女の大バトル勃発よ!!


4

2階から父の
「なんだー? どうしたー?」
心配そうな声が何度も聞えてきたが、
そんなの御構いなしだ。

そして、ついに1対2、
口では敵わないと思った母が
暴れ出した!


5


千手観音攻撃に出たのだ!
(これには正直、驚いた)

収拾がつかないとは、まさにこのこと。

私と姉は、とりあえず、
ゴミだけ車に運ぶと(ここ冷静)

捨て台詞を残し

6

実家のドアをピシャリと閉めた。


その後、車の中、姉と泣いた。


7

悔しくて、やるせなくて、
憎たらしくて・・・

千手観音攻撃のショックと・・・
そして、疲れていたことも加わり
涙が溢れて止まらなかった。

そして、家に戻り、
実家から運んできたゴミを
ガレージに運び終えたら、
それはすごい怒りに変わった。

8

こんな大変な思いして、
何なのよって!!

そうだ、母はいつだって

9

それに私が一番腹が立ったのは・・・
母の「もう放っておいて」
その言葉だった。


10


その晩・・・
私はベッドに入っても、
なかなか怒りが収まらなかった。

収まるどころか、
怒りはどんどん増してきた。

11

体は疲れているのに、眠れない夜。

私はいろいろ考えていた。

12


その時だ、

昔の母の姿が浮かんできたのは・・・


13


母はよく果物を大量に買ってきては
せっせとジュースを作っていた。

大量に出る皮を見ながら
いつも私は思っていた。

14


それでも・・・

15


最近は、飲んでない。

きっと果物をたくさん買ってくるのも
重く大変になり、

ジュースを絞るのも
キツくなったのかもしれない。

たかがジュース絞り器・・・

でも・・・


16

そう思ったら・・・
手巻き寿司の桶も
ラーメンどんぶりも・・・

きっとあの家でみんながワイワイ
集まって食事をしていた
母にとっては大切な思い出で・・・

それを私たちは良かれと思って

17


次から次へと処分していた・・・?


18


翌朝、早くに姉から電話がきた。

昨日の怒りのつづきかと思ったら


19


姉も私と同じようなことを
感じていたようだ。

20

悔しいけど(まだ言ってる)
ここは大人になって(子供だけど)
実家に行こう!

でも、やっぱり・・・
一人じゃ行きづらくて

21


そして、長女と実家に行った。

お互いやっぱり気まずくて
(大人になりきれない母と娘)
長女が通訳になってくれた。
(長女は大人だ!)


22


でも、私は次の日も電話して
その次の日は会いに行って
(ここでまた喧嘩)

次の日も電話して、
次の日は会いに行って(喧嘩なし)

今は朝晩1日2回電話している。
自分でも思うわ。


23


だけど、あの朝、
姉が言った言葉を思い出すから・・・。



24


ものが捨てられないのは、
物不足の時代に育ったから、
すぐもったいないって思う親世代。

ずっとそう思ってた。

だけど・・・
実家の断捨離をして、
気づいたのね。

娘から見たら、
何気ないただの『物』の中にも
親にとっては、
楽しかった日々の思い出が
たくさん詰まっているのかもしれないと。


追記
でも、ストローとか醤油とか
ピックとか包装紙は捨ててくれ!



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5回にわたり、実家の断捨離の記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。私、年末に長女と次女が使ったベビーベットと自転車を粗大ゴミに出したんですね。粗大ごみのトラックが来て、ベッドと自転車が無造作に荷台に積まれていく様子見て、私もちょっと買った当時のこと思い出して、しんみりしてしまったことを思い出したんですよね。私はまだ若いけど?、でも、母くらいの年齢になると、そんな思いがますます大きくなるのかなとか・・・。姉もあれ以来、頻繁に実家に顔を出してる。そして、そんな私たちに、母は最近とても優しい。