本屋さんの店頭で、
まん丸なお目めのあまりの可愛さと
猫なのに服を着ている珍しさから
目にとまった本。

2

タイトルを見て

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購入して、読んでみた。

目が美しい月のように
まん丸な猫ちゃんの名前は、みつき。

喫茶店の駐車場で保護された時は
首からしっぽにかけて、
毛がほとんどなく
背中は、薬品をかけられたような
まるで火傷を負ったような状態だったという。

みつきちゃんがお洋服を着てるのは
ファッションでも、寒さ防止でもなく
傷を舐めないよう保護するためだった。

3

さらにこんなに愛くるしい目をしている
みつきちゃんのその目は見えない。

5

みつきちゃんは保護主のなおさん宅に
1年半お世話になったのち、
セリさんご夫婦の家にやってきてた。

人間に虐待されたはずなのに、
すぐに慣れ、お気入りの場所は
おとうさん(セリさんのご主人)のひざの上。

温かい部屋で、家族に囲まれ、
これからは『ごきげんさん』で
過ごせると思っていたのに
みづきちゃんは重い病を抱えていた。

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

みづきちゃんの愛くるしい写真が
たくさん収められていて
見ているだけで愛くるしい。

でも、愛くるしい分
みつきちゃんがされてきたことを考えると
その姿が健気過ぎて、切なくもなる。

途中、何度涙をぬぐったかわからない。

7

読み終わった後は号泣だった。

何度も読み返しているのに、
今でも読み返すたびに涙が出る。

でも、その涙は、
人間に虐待されたかわいそうな猫を想い
出る涙では決してない。

8

最後は、たくさん可愛がってもらい
幸せだったみつきちゃんを想い
溢れてくる涙なのだ。

あとがきにセリさんは書いている。

みつきのように虐待を受ける子は、過去に、未来に、いるかもしれない。
だけど、関わる私たちが変わればー
みつきのように最終的にはしあわせになれる子も、過去に未来に、いるのではないか、と。






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まん丸お目めとペロッと出た舌が可愛い、お洋服の似合うみつきちゃん。でも、そんなみつきちゃんの姿は、かわいいだけじゃなく、たくさんのメッセージを我々に訴えかけている。「弱いからといじめないで」「小さくても同じ命だよ」と。
娘たちも読んだ後、我が家の黒猫あかるを抱きしめて泣いてました。「悲しいけど、やっぱり最期はみつきちゃん、幸せでよかったね」と。