歌ちゃんが書いた本、
あっ、歌川たいじさんが書いた本
と紹介した方がしっくりくるわ。

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バケモンの涙。

大阪の旧家に生まれた
機械いじりの大好きなお嬢様・トシ子。

国民学校の教師になった頃は、
史上最大の惨禍、太平洋戦争。

日本中を飢餓が襲い、
自分の生徒たちが飢えていく中、
少ない燃料で穀物が食べられる
「ポン菓子」を知り、
その機械を作ることに奮闘する物語。

歌ちゃんは(やっぱり歌ちゃんがしっくりくる?)
 
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そんな思いから書いたそうだけど
読み始め、最初は何度も
物語の世界と現実の世界を
行ったり来たりよ。

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ただただ
その取材力に感心してしまい・・・
すごいよ、歌ちゃん!

でも、やがて
歌ちゃんのことも忘れ(失礼)
物語の世界に入り込んでいたわ。

読んだ人みんなが言ってるように
朝ドラ見ているみたいだった。

私が個人的に一番、
感情移入して読んだシーンは、
トシ子が早く機械を作りたいのに、
職人の男衆が酒ばかり飲んで
なかなか着手しないシーン。

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過去の自分とトシ子が
重なったのだと思う。

台湾に住んでいた中学3年生の頃。
父は毎晩、接待で飲んで帰ってきた。
私は、中学卒業後の進路を
父に相談したくて

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なのに、いくら待っても父は帰らず

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結局、お酒を飲んで午前様。
相談もできない毎日。

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ページをめくりながら、
当時の自分の気持ちが蘇り、
鼻息荒くページをめくったわ。
トシ子、誰よりも私、
あなたの気持ちがわかるから!!

そんな数々の苦労、奮闘を
トシ子と共に立ち向かってる、
そんな気分にさせてくれる物語だった。
トシ子、あなたはすごいよ!

こんな実話を知れてよかった。
歌ちゃん、
この話を書いてくれてありがとう。

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バケモンの涙
歌川 たいじ
光文社



重版決まりました!ありがとうございました。

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トシ子が大阪からポン菓子の機械の図面を持って北九州に向かうところ。そして、飲んだくれの男衆の中で奮闘する姿は、朝ドラ『あさが来た』のあさにも重なった。あさも大阪から九州の炭坑に女だてらに乗り込んでいったんだよなぁと。朝ドラになったらいいのに。俳優の候補を早くも勝手に考えてる。