【高齢な親の話】第2章⑯お金がない不安
からのつづき
泣きの電話はいつしか
レストラン巡りのせん妄ワールドに突入した。
ある時、父はレストランにいた。
ある時、父は旅館にいた。
目下、父の不安は、
お金を一銭も持っていないことのようだ。
そして・・・
自らお金をおろしに行ったようだ。
ついには、こんな考えに至ったのだった。
お金を持ってないのに、
なんでみんな親切にしてくれるのか?
よく考えたものだ。
試しに、私は聞いてみた。
思いつく、3文字の宗教団体を
片っ端から言ってみたのだが・・・
まさか・・・?
やめてよ!それ、宗教じゃないし!
お金の心配を取り除いてあげなくては!
そんな電話攻撃の日々の中
ところが、ある日、
寝る時になって気づいたのだ。
そうなると、今度は・・・
しつこさを感じてる中
突然、プツリと途切れた時、
ふっと相手のことが気になる不思議。
そして、次の日、
あら、やっぱりこれは恋?
やがて電話の間隔が空いていった頃
施設から連絡が入った。
父、無事にショートステイから
ロングステイが認められたのだった!
□■□■□■□■□□■□■□■□■□
お金がないのに、レストランや旅館に泊めてもらうことが心苦しいと訴えてきた父。姉と「偽物のお金(お金サイズの紙とか)、クレジットカード代わりにポイントカードみたいなものを持たせた方が安心するのかも」など考えた。でも、そのうち、お金の心配はしなくなった。電話も1日空き、2日空き・・・と間隔が空き、ついに父の本格的な入所が決まった。
コメント
コメント一覧 (52)
カータン
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ほんとに辛いですよね。
気軽に会って話せたら、お父さんも寂しさがきっと違いますよね。
コロナが長引いて簡単に会えなくなったのが1番 私は辛かったです。
カータン
がしました
今回のカータンブログで知った人も多いと思います。私もその一人です。
いきなり「壁に虫がいる!」と真顔で何度も言い出したら、殆どの人は『ボケた』と認識なさから決めつけてしまうのも無理はないように思います。
あと、認知症と言うことばさえ無い昭和では「ボケ」と呼んでいましたね。
一生懸命戦後を生きて来たお年寄りの尊厳を傷つけ、悔しい思いをされた人もいたかもしれません。
子どもだったから分からなかった…。
カータンさんの連日のお話から沢山学んで、家族と親のこと、自分達の老後を話し合うきっかけになりました。
ありがとうございました。
カータン
がしました
カータン
がしました
私も数年前母のせん妄を経験しましたが
これを読んでいれば!と思いました。
いくつか読んだ介護関係の本には、
一時的にせん妄がでることがありますが、
使いなれたものを近くに置いたりすると治まります、位にしか書いてなかったので、
こんなに物語ができてしまうとは思わなかったし、どうしていいかわからなかったです。
きっと、いろんな方の参考になりますね。
ありがとうございます。
カータン
がしました
入院すると、壁に虫の大群が見える、虫の怪獣が出てきて戦った…など、幻視があり父は大変そうで苦しそうで、疲れていました。ある日、病院から電話があり、父がトイレの中でベルトを使い自分の首を絞めていたのを発見し、止めたとの事でした。時々本来の父がいて自分が自分でなくなる辛さや不安、恐怖、幻視などが、とても辛かったんだろうと思いました。 それから10年穏やかな認知症になり、同居していましたが、母が倒れ、同時に父も胆嚢炎となり、ふたりで入院→特養へ→母亡くなり→父は母が亡くなったことも、完全に何もわからなくなり、時々呼吸状態が悪くなったりしながら現在経管栄養で寝たきりです。認知症になって14年目です。認知症の父でしたが、震災のニュースを見て、貯めていた硬貨を寄付したいと言い、一緒に郵便局に寄付に行きました。そんな優しい父です。
小さい頃から苦労して働いて働いて贅沢もせず真面目に生きて、なぜ人生の終盤までもこの様な状態なのでしょうか。。。14年前に本当の父は居なくなったと思いますし、人生のロスタイムを今生きているように思います。
生き抜くことは本当に大変ですね。。カータンさんは
明るく書かれていますが、家族が老いて変わっていくのをみるのは辛いですよね。。カータンのブログコメントを読み、認知症の方もたくさんいらっしゃるんだとつくづく思いました。。
カータン
がしました
ショートステイとロングステイの違いを、、★
まだブラックひろしは、、登場してないですよね?
それとも今のせん妄状態がブラックなのかな?
ブラックひろしは、、なんか暴れるとか施設の方に罵声を浴びせたりとか奇行とか、、想像していたので…。このまません妄治まるのを祈りたい❤
カータン
がしました
要支援2の親の生活を手伝っておりますが、せん妄と言う言葉さえ知りませんでした…
かーたんのブログコメント欄は勉強になる事ばかりです。
かーたんのお人柄なのでしょうね みなさん良い方ばかりですね。
私はまだまだ介護とは言えない段階ですが
私なりにやっていこうと思います。
カータン
がしました
カータン
がしました
カータン
がしました
カータン
がしました
私の認知症の母もデイサービスの送迎車に「お金を払ってないの」と気にしていたことを思い出しました。「ちゃんと月々支払ってるから大丈夫」と言い聞かせても忘れてしまうので、毎回毎回気にしていました。今では「お金を払う」ことも分からなくなりつつあります。
忘れがちですが、せん妄も認知症も本人が一番不安で辛いんですよね。
カータン
がしました
変な意味ではありませんが、特養なのにせん妄で(認知症の一種だと思いますが)入所を断られる事があるということ。逆にそういう症状を抱えている家族の為にも優先で入所できてもいいくらいだと思いました。特養こそ引き受けてになってもらえないと介護で苦しむ家族が増えてしまうと思います。知らなかったのでびっくりしました。
カータン
がしました
誰でも知らない人ばかりのところに引っ越したら不安になりますよね。
ちゃんと寄り添って一度話を聞いてあげるところが本当に素敵です。頭ごなしに否定するのは良くないですよね、毎日更新楽しみに読んでますがお姉さんもカータンも無理せず、、!
カータン
がしました
「施設は年寄りばっかり!」
と言います。自分はそれほど年取ってないと思ってるんです。
分かる気もしますが。
カータン
がしました
毎日のお楽しみなので、最新記事は追いつくまでお預けにしていて‥この記事もまだ読むの我慢してます。笑
早く追いつきたい☺️
カータン
がしました
カータンさんがお父様へ質問していかれるの、参考になりました。
私もやってみます!
カータン
がしました
もちろん、納得・了解して入ったのですが、80歳を超えての急な環境の変化は、せん妄とまではいかなくても、記憶の混乱、勘違い、思い込みが時々現れてる感じでしたので。
入所して1か月くらいたってから、「ずいぶん長いが宿泊費もかさむだろうから、そろそろ帰ったほうがいいのではないか?」「ここの支払いはどうなっているのか?」「オレは払ってないが、おまえが支払ってくれているのか?」と行くたびにダンナに確認していました。ホテルに宿泊していると思ってしまうようなので、そのたびに説明はするのですが、説明されればされるほど、混乱してたような・・・
(ダンナは性格上、詳細を説明したがるのですが、年齢があがると、言葉数が多いと理解が追い付かず、かえってわけがわからなくなっちゃって、最初の自分の認識に戻ってる感じ)
実父も病床で末期の頃は時々せん妄があらわれてますが、間違いを指摘したり、訂正したりしすぎるのもよくないようだし、といって、あちらの話に合わせすぎるのもよくないしで、対応は悩ましいですよね。
カータンさんの応答、ホントお上手~!今後の参考にさせていただきます。
カータン
がしました
自分は本当に、ピンピンコロリって死にたいと心からおもいます。
カータン
がしました
親の介護本当に少子化時代に突入前とは言え他人事とは全く考えられなくて自分だったらと考えてしまいます。
こう言う時女同士姉妹だと助け会えるからいいですよね‼️
私は両親とも30代40代で亡くしてしまってカータンママが羨しく思ってました!
親をみれる幸せみたいに‼️でもこないだあった様に子育てと違い終わりの無い事、お金の事色々考えてさせられました。
まだ旦那の母がいますのでしっかりみてあげたいと思います。
これからも色々大変だと思いますが後ろに続く人の為に少しの事でも情報として教えて下さい🙏🏻🙇🏻♀️🙇🏻♀️🙇🏻♀️
応援📣してます❣️
カータン
がしました
今朝も母に下半身が取れちゃったんだけど…と起こされました。部屋に行くとパジャマからシーツまで便まみれ。何か言い訳したかったのかしら…明後日からショートステイなのでそれまでの辛抱と付き合おうと思います。不思議なのは施設では汚さないらしいんですよねぇ
カータン
がしました
カータンのご家族は本当にすてき、大変な思いもされながら、皆さん前向き、泣きながらも笑顔もあるし、素晴らしいと思います。
前にも書きましたが、また、是非、本にして下さいね。
本当に是非、よろしくお願いします!!!
カータン
がしました
驚き(ここを乗り越える大変さ)と感心(笑いを組み込む技量)に、へんな唸り声をあげてしまいました。
私のこれからに活かさせていただきます!!
カータン
がしました
ヒロシさんのどんなダークサイドが現れるんだろう…とドキドキしていましたが💓せん妄ワールド炸裂でもすごくきちんとされた方なんですね‼️
私だったら「えっ、こんなにごちそうしてくれるの❓ラッキー🎵」って捉えそうです😅
弱ってる時って良くも悪くも本性が出ちゃいますね💦
カータン
がしました
前回の底からの回復!!
お父さんの「こんなによくしてくれるのに」の言葉に
さりげなくホッとしますね。
今頃、アイドルヒロシの地位を確立してるのかな?
もうすぐ高齢者施設でワクチンが打てますね!
そしたら面会できるのかしら。
カータン
がしました
立派なお父様だと思います。
私は自分がせん妄になったら、とんでもない事を口走り、人生の終わりに生き恥晒すかも…
カータン
がしました
かーたんさんの話術がお父様の心を落ち着かせたのでしょうね。
そして元々人付き合いの上手な方ですので
だんだんと施設での生活に慣れてきたのでしょう。
ご姉妹にとっては長い道のりだったと思います。
お疲れ様です。
カータン
がしました
さすが接客業最高峰経験者な対応で見習いたいです。
カータン
がしました
何もかもがすごくよくわかる!
認知症の身内から電話が度を越えて頻繁にかかってくる時期があり、狂いそうになったことがあります
根本的な心配を取り除いてあげることが結局わたし自身のためになるんだってことを学んでからは
傾聴&原因探索&解決して説明で対応してきました やはりお金のことが多いです
ひろしパパは認知症ではないご様子なので違う話かもしれませんが
真面目で誠実なお人柄だからこそ、お金が気になるのでしょうね
とにかくひとまず良かった良かった、です
おめでとうございます!
カータン
がしました
お父様と同じように「お金を持っていないから食事をいただくわけにはいかない」とおっしゃる方がいらっしゃったのを思い出しました。
ホテルや旅館の従業員になりきって
「ご家族からお代は頂いてるので大丈夫ですよ。ゆっくりお過ごし下さい」とお伝えすると、皆さん安心されていました。
そういう方はキチンとされている方が多かったように思います。
お父様合格されて良かったですね!
カータン
がしました
カータン本当にお疲れ様でした。姉妹で頑張られたんですね。ご家族の協力やお二人の最強タッグをいつも羨ましく拝見しています。素敵なカータンのバックボーンはここにあるのですね。応援しています!
カータン
がしました
うちの施設にいる両親も、最初のころ「お金を持ってきてほしい」と何度も言ってきました。
先に払ってあると説明しても、とにかく手元にほしいみたいでした。
考えてみれば何十年も毎日毎日お金を使って生きてきて、急にお金が手元になくなると不安なんだなあーと妙に納得してしまいました。
カータン
がしました
やはりせん妄はとことん話を聞いてあげるのが
いいんですね。その上で何に不安を感じてるの
かを聞き出し、その不安を解消させる。かーたんさんの対応は💯点満点!それでお父様も精神的に落ち着いたんでしょうね。素晴らしい!
私はまだ介護をしていませんが今後の参考にさせてもらいます。
カータン
がしました
カータンさん、お姉さんの愛情&忍耐力の賜物ですね!お二人が少しでも安心してお休みできますように。
カータン
がしました
どんな状況でもクスッと笑えるカータンさんが大好きです
私もいよいよ介護が迫って来たのでカータンさんと共に愛を持った(親にも自分にも)接し方をしたいな、と思いました
カータン
がしました
「何ていう宗教なの?」とちゃんと返したり
「それ、施設の名前じゃん!」というツッコミとか、
やはり、下の子ってそういうところ、たくましいと思います。私は長女で、お姉さんのようになりそうだけど、
うちの母親(6人兄弟5番目)や娘(兄にカタコトの赤ちゃんの時からツッコミ入れてました。)見てると、下の子のたくましさを感じます。
カータン
がしました
お父様の心境の変化はやはりカータンさんの対応力なのでしょうか👏
さらに続きが気になります
カータン
がしました
これは恋?っていう所、さすがです笑笑
私もたまーに夜勤の時に「今日は泊まって下さいね、みなさん泊まりますし、私も泊まるんです」というのですが、もし自分が言われたらすんなり「あら、そうね」と答えるのかなと思ったりします。
「今まで頑張って働いて来られたので、町からお金は支払い済んでますよ」などと、お金に関してそんな事言ったりもしたけど、そんな訳ない!あんた、タダより怖いものはないのよ!なんて言い返されたらどうしよう。
たくさんのウソをつきながら仕事してきたんだな、、。でも私は家族より長い時間みなさんと過ごしてきて、本当に好きな仕事だと思っています。
毎日たくさん笑ってるし、カータンのブログで逆の立場からの気持ちがよくわかりました。ありがとうカータン。
カータン
がしました
カータン
がしました
カータン
がしました
わかります~~!私も祖母の思い込みや発言には参ってました……。カータンのお父様は目は見えないけど、意識ははっきりとしてるんですよね?やっぱり環境の変化で混乱したんですね。
うちの祖母は家に居たときは、もうすでにボケが始まっていたので、あることにだけ異常に執着するようになって、それだけが心配になる、気になって仕方なくなって、何度も確認する、周りに聞く……。果てしなかったです。
代表的なのが、冬のストーブの心配でした。うちは備え付け?のストーブが茶の間にあって、煙突があり、外に通じていて、風が強い時は炎がボッボッと燃えるんです。たしか灯油と電気で点いてるんですが。祖母が茶の間の向こうの和室で寝ていて、夜中祖母がトイレに起きてくると、北海道で寒いのでストーブの火を弱く点けて寝ていて、ボッボッと燃えるのを見て、もうそれを気にして。火事になる!と心配して、朝方までずっとソファーに座って炎を見てたりして。コンセントごと引っこ抜いてる時もあり、二階で寝てる家族が寒くなるという悲惨さ。笑 私は朝刊配達してたので、毎朝祖母の様子を見に茶の間に寄ってました…。介護職員に話したら、またすぐ忘れちゃうからまともに言い返さずに、気持ちに寄り添ってあげましょう、と言われました。諭す、なだめるって大事だけど難しいですよね…。
カータン
がしました
明るく前向きに頑張ってください。
カータン
がしました
施設に入ってからが新たなスタートなんですね
施設での食事は、レストランに来たようだから、お父様の言うことも
なんとなく納得できる気もしますが・・
やはり何事も慣れることが大事ですね。
カータン
がしました
カータン
がしました
それと同時に自分がそうなった時にどんなダーティな妄想をして周りを困惑させるのか不安でたまりません(汗)
カータン
がしました
母と同じ薬かわかりませんが、母も興奮してた時に薬が処方されました。その内、あまりのおとなしさにスタッフさんが心配して薬を中断。それからは薬を飲まなくても興奮しなくなりました。薬も症状が治ったら中止した方がいいです。
カータン
がしました
うちの父も配膳のとき「お金持ってないけど良いんですか?」と施設の人に聞いたり「わし、お金ないからちょっと置いていってくれ」とよく言ってました。それで「お金は先払いしてるから心配せんでいいよ」と説明するのも面会時のお約束でした。そして母は「○○(宗教団体)に閉じ込められてる」と言ったりしてたのです。
お金はともかく宗教団体ってなんでしょうね?そんなところに関わったことないのに。
カータン
がしました
「親のトリセツ」も何度も読んでます!
カータンさんのお姉さんのようにしっかり者でない私。
今は両親も仲良く元気に過ごしているけど、いつかその時が来た時果たしてちゃんとできるのだろうか…不安になりますが
カータンさん姉妹のように妹と力を合わせて、ユーモアを忘れずに頑張ろうと勇気をいただいています。
カータン
がしました
重い話なのに楽しく読んでしまって罪悪感を感じるくらいユーモアたっぷりで、毎日楽しみにしてます!
続きが気になる〜
カータン
がしました
落ち着いてこられているということですよね
よかったあー
レストランに始まって色々な展開があって、なんだかカータンの妄想癖?は
おとうさまに似て?
電話の対応も‥たいへんだったですね
少しゆっくりとできますように!
カータン
がしました
ご両親の介護が大変なのはわかるのですがクスリとしてしまうところもあってつい読み進めてしまいます。続きが楽しみです
カータン
がしました