からのつづき

介護タクシーは直接、
施設に向かってもらい、
姉と私は車で施設に向かった。

約束の時間まで施設の入口の前で
父が出てくるのを待った。

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空港の到着ロビーで父を待っていると
ゲートから出てきた父は、
いつも私たちの姿チラリと確認すると

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気づかない振りをして通り過ぎていく。

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遠ざかる父の背中に声をかけると
いつも決まって、とぼけるのだ。

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本当に面倒臭い男!

そう思ってたが、
親子とは恐ろしいものだ。

娘と駅で待ち合わせるとき
同じことをしている自分だ。

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父はどんな風に現れるだろう。

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しばらくして、
父が車椅子に乗って出てきた。

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思わず駆け寄って、声を掛ける。

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父がどんな反応をするか
楽しみに待ち構えていると

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思わぬ号泣でだった。
生き別れた親子の対面さながら、
父の背中でもらい泣きする
桂小金治の姿が見えた気がした。







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夫もよく空港に父を迎えに行っていたので、「どうやって出てきた?」と聞いてみたら、「いつもいるのわかってるのに、お父さんは鼻の穴膨らませながら、澄ました顔して通り過ぎて行くんだよね」と。みんなにやっていたらしい。