私はいつも思ってた。

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あの何でも任せなさい!と
頼りになった母じゃない

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前みたいに

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そんなこと、
できなくなっても平気だった。

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私はもう随分前に諦めてたから。

でも、最近実家の玄関の前で
私はいつも深呼吸する 

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家に入れば、
いつもの母がいて、
いつもと変わらない母の時間が流れてる

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そんなことわかり切ってたはずなのに
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切なくなって泣けてくる。






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ずっーと一人では抱えきれないことがあって、母に話せたらどんなに救われるかと思う。いや、実際、私は何度も母に話した。泣きながら話をした。母と二人で抱き合って、泣きたかった。でも、母の心は、もうツルツルのボールみたいに、私の言葉はつるりと表面を滑り落ちて、心の中に染み込んではいかない。言うたびに余計悲しくなるだけだった。だから、もう言わないと決めた。母は悪くない! 認知症だもの、仕方ないんだ。そうやって、実家の玄関の前、自分に言い聞かせている。でも、あまりにも能天気な母の姿を見ると、こちらのメンタルがやられそうになる。