からのつづき

事前に、わんこそばの東家本店に
電話で確認しておいた。

予約は平日だけ。
11時開店で10時半から整理券を配布。
早い人だと9時くらいから並んでいる。

新幹線で、盛岡に着くのは10時半頃。

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朝からわんこそばに備え、
私たちは何も食べずに盛岡駅に到着。
今思えば、これがすべての始まりだった。

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ホテルに荷物を預け、11時5分には東家本店へ。

ところが、甘かった!

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あと3時間もあるではないか!
私などお腹が空いて、今にも倒れそうだ。

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みんなに大反対され、散策して回ることに。

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そんな思いで
岩手銀行赤レンガ館に入ったのだが

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あまりの素晴らしさに
空腹であることを忘れた。

銀行というより、まさに城だ!
いや、もはや銀行機能のある城!
ここで通帳を作ることを考えたら、緊張しそう。

岩手銀行赤レンガ館が完成したのは、
明治44年(1911年)。
大正、昭和、平成、令和…
100年以上もこの街を見守ってきた建物だ。

そして、驚いたのは、

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驚いた!

金庫があった。

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重厚なドア。

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適当に答えていたのだが、
あとで上映されていた動画でわかった。

ドアが閉まって、
出られない時用の非常出口だった。

時間はたっぷりあったので
(なんたって”わんこそば”まで3時間)
時間をかけ、隅々まで見学した。

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さて、岩手銀行を出て歩いていると
雨が降ってきた。

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天気予報によると、この日の盛岡、
10時から13時の降水確率90%だったのだ。

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自称・天狗の生まれ変わり。
得意の雲かき分けの法を始めた。
太陽を隠している雲を
手でかき分けるのだ。

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はたから見たら、かなり危ないおばさんだ。

しかし、どーよ!

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雨は止み、太陽が顔を出した。

心地よい風と光。
さっきまで降水確率90%とは思えない。
まるでハワイみたいだ。

歩いているとき、
店先に貼られているポスターをK美が見つけた。

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”チャグチャグ馬コ”とは、
色鮮やかな馬具を纏った100頭ほどの馬たちが
鈴を鳴らしながら、約14キロを歩く伝統行事らしい。

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なんて運がいいのだろう!
何も考えず、
ただ”わんこそば”を食べに盛岡に来たら、
年に一度のお祭りが見れるなんて!

櫻山神社に向かっていると
ある店の前で、すごい行列を発見!

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角を曲がった先まで並んでいる。

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みんな偉い…。

次に行った櫻山神社では、
ちょうど”茅の輪くぐり”が置かれていた。
貼ってあるルールを見ながらくぐる。

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お参りを済ませると

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階段を上がって行くと、
それは大きな烏帽子岩が!

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そのあと、盛岡城跡公園にも行った。
本丸には、やたら立派な台座だけがあった。

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横にある説明を見ると、
南部利祥中尉の騎馬像が建っていたそう。

だが戦時中、銅像は軍需資材として供出され、
今は台座だけ残っているという。

作り直してあげたらいいのに…
そう思ったが、
台座だけが残る風景そのものが、
戦争で失ったものを伝えているのかもしれない。

それにしても、この季節、
盛岡は新緑が本当に美しく
まるでウクライナの”愛のトンネル”みたいよ。

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盛岡の”愛のトンネル”を
ヨロヨロと支え合いながら
階段を降りるシニア夫婦。

表通りに行くと、
”チャグチャグ馬コ”を見る人たちが
すでに場所取りをしに集まってた。

私たちも適当なところで見学しようと
場所を探していた、まさにその時だった。

夫のスマホが鳴った。

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1時間も早く順番が回ってきた!
本来なら喜ばしいことのなのだが…

チャグチャグ馬コの行進が見れないのは
本当に残念でならなかった。

だが、我々の旅の目的は、
子供の頃からの夢がある。
”わんこそばチャレンジ”だ。

チャグチャグ馬コに後ろ髪引かれながらも
私たちは東家に向かったのだった。

つづく

追記:チャグチャグ馬コは見れなかったけど、
これ買ってきた!
お餅が入って、とても美味しい!

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今回、一番残念だったのは、チャグチャグ馬コが見れなかったこと。帰ってきて、YouTubeでチャグチャグ馬コの動画を何本も見たわ。街中ではなく、畦道を鈴の音チャグチャグ鳴らしながら、馬が歩いてる姿を見ていたら、愛おしくて涙が溢れてきた。いつか実際にこの目で見てみたいわ。