4月に書いた『けんちん汁プロジェクト』を覚えていますでしょうか?



あれから…数ヶ月、
今日は、その後の中間報告です。

私は今まで思っていた。
コラボ商品というのは、
「こんな感じにしたい」と言えば、
あとはプロが形にしてくれるものだと。

このけんちん汁も

汁−1

試作ができて、「美味しいね」!となれば、
そのまま商品になる。
そんなふうに甘く考えてた。

ところが、最初の洗礼を受ける。

一口に「鎌倉野菜を使えばいい!」
の私の単純な発想は、
早くも、現実の壁にぶち当たった。

汁−2

そこで、初めて知る。
食品開発とは、
素人が太刀打ちできないプロの世界だった!

そんな中、
現在使える食材で作った試作品3種類が届いた。

汁−3

この試作3品を目の前に思ったことは
以前、モンマルシェさんの試作室を
訪れた時のことだ。

汁−4

そこで、夫に付き合ってもらい試食する。

ところが!

汁−5

だから、困った!
違いがほとんどわからない。

ただ…②の味が濃いことだけは
素人の味覚でもわかった。

そのくらいしかわからない。
だって、どれも美味しかったから!

試食の後、会議で感想を求められた。

汁−6

素直な感想をお伝えした。

汁−7

咄嗟に思いついたのは、
私がお気に入りの油揚げがある!

あれをお味噌汁に入れると、
パンチ力が増すと家族に大人気の油揚げが!
あれを入れたら…。

でも、ここで考える。

汁−8

心配しつつも、提案してみる。

素人の私が言えた精一杯の案。

しかし、その後の連絡で、
油揚げを取り寄せて入れてみたが、
時間が経つと、味が変わってしまうことがわかり
私のアイディアはあっけなく砕け散った。
やっぱり素人考えだったか…。

再び、Zoomでの会議。
私は、この会議のことを多分、
生涯忘れないだろう…(なんて大袈裟か)

汁−9

と言われても…
私に何が言えるのか?

長い沈黙……。

頭の中、ダークな私の独り言。

汁−10

冷静に冷静に…

この時、私は新入社員状態だった。
そう、ドジでノロマな亀の松本千秋。

汁−11

何を言ったらいいの?
私が思いつくことなんて、
とっくにプロは考えている。

沈黙を破りたくて、絞り出した言葉は…

汁−12


汁−13

あぁ「イカ団子」なんて、
言わなきゃよかった…。

お願い!時間よ、止まれ!
夢なら早く覚めてくれ!

宿題を抱えたまま、会議は終わった。
 Zoomの退室ボタンを押した瞬間、
私は泣いた。

汁−14

59歳、
まさかZoom会議で泣く日が来るとは!

でも、思った。
CAをしていた7年間は、
先輩に怒られトイレで泣き、
客に怒られ、ギャレーで泣き…。

会社勤めを離れて何十年。
久しぶりに「組織の中でものを作る」という
厳しさを味わい、
甘かった自分を反省した。
(ただし反省は2日後から。それまでは、自分可哀想モード全開)

けんちん汁は、まだまだ試行錯誤だ。

あれからずっと考えてる。
「もっとこうしたら?」
「あれを入れたら?」

思いついては、

「いや、それプロはもう考えてるよね…」
「あっ、それ素人の考えにすぎない?」

1人却下する毎日だ。

商品開発って、本当に難しい。
今さらながら、痛感している。

次の会議でも、
私は松本千秋になっているかもしれない。
でも、これだ!と思える一杯になるように
もう少し悪あがきしてみようと思う。

果たして、
私たちはどんな一杯に辿り着くのか?

☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.

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正直、最初は「家庭で美味しいけんちん汁が作れるんだから、その延長で考えればいい!具材は鎌倉野菜を使ってー」と単純に思っていた。でも、レトルトにはレトルトの世界があって、家庭料理とは別物だった。プロの仕事って、本当にすごい。あの日、自分の考えの甘さを思い知った。