夏季休暇中のため、
ケンタッキーの日記を載せることにします。

1989年にケンタッキーに
ホームステイしていた時の日記より。
当時日記に描いていた下手な絵に
現在の下手な絵を付け加えております。
は日付が変わったとき。

※は今の私の説明&ツッコミ。

ケンタッキーの過去記事は↓
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今までこんなに苦しい思いをしたことがあっただろうか?
毎日、大量に食べているのに、
う⚪︎ちが出なかったので、
昨夜、コーラックを飲んで寝た。


コーラックを飲むと、
かなり激しい腹痛に襲われるが、
今までは4回くらいトイレにドタバタと駆け込めば
「あー、スッキリしたぁ」で終わっていた。


ところが、今日は違った。

8時半、
目覚まし時計より早く、
腹時計が「起きろー」と私に知らせた。

「痛い…痛い…」
慌てて飛び起きてトイレに向かう。
私の部屋から3歩のトイレは、
ショーンがシャワーを浴びていて使用中。
あぁ、こんなときに限って!


離れのトイレに飛び込む。
一発目の嵐がそこで去った。

しかし、苦しみは終わっていなかった。
目の前が真っ暗になり、貧血で倒れた。
ゲロ(※原文ママ)が出るわ、
体はガタガタ震えるわ、
冷や汗が出るわ、体が冷たくなるわで…


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声も出ない。
死ぬならトイレじゃなく、
せめてトイレの前にしておくれ、私!


あとでジョー・キャロルに発見された私は、
悪臭の中、
苦しみの表情で死体となっているなんて……
泣ける。


幸い、
トイレにはふかふかの絨毯が敷いてあるので、
そのまま横になった。


「今なら大丈夫かな?」
と、トイレから出て、
ソファで1秒横になったが、
もーだめ!再びトイレへ。


トレイで30分の地獄のあと、
部屋に戻り、ベッドで枕を抱えながら、
カブトムシの幼虫スタイルで唸っていた。


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回復したと思った私が甘かった。
だめーーーー!再びトイレへ。うぅ・・・・


そのとき、停電が起こったのだ。
ジョー・キャロルとショーンが大声で騒ぎ始めた。

もし、今、
私がトイレに入ってることが2人にばれ、
トイレのドアをバンバン叩いて、
「大丈夫か?」「とにかく出てこい!」
なんてことになったらどうしよう。
でも私は便器から一歩も動けない。


1時間半後、ようやく嵐は去った。

ジョー・キャロルにそのことを話すと


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としきりに言われた。

そして、午後。
12時からジョー・キャロルのおじさんの告別式だ。
みんなが悲しみに暮れているとき、
再発したらどうしようと、
私は大きな不安を抱えたまま車に乗った。
幸いそれはなかった。


告別式。
日本と違うところが、お花。
カーネーションとかカラフルなお花がたくさん。

服もフォーマルならいいみたい。
ピンクの色の服の人もいて…
少しパーティみたいだった。

亡くなった人も
10色くらい入ったチェックのシャツを着て眠っていた。

なんか本当に寝ている感じ。
ふっくらとした人だった。

目の錯覚か、彼が息をしている風にも見えたし、
喉が微かに動いているようにも見えた。
それくらい安らかだった。


さて、そこから帰ってきて、
ジョー・キャロルと私は再び出かけた。なんてタフ!
 (※今読んでいてもそのタフさに驚く)

行き先は、競馬だ。
この間のようにスクリーンではなく、
本当に競馬場で見るやつだ。

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この間、一緒に競馬に行った警察官のウォルトにそこで会う。


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そう言って、オペラグラスを貸してくれた。

長いストレートの黒髪を
後ろで1つに結んだ小柄な女性が、
馬を慣らすために、ゆっくり走ってた。

感動して涙が溢れてきた。
小柄な日本人の女の子が、
アメリカ人の男性に混じって、
こんな広いフィールドを走っているなんて…。


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そのあと、
ジョー・キャロルと選手部屋を訪ねると、
たまたま入り口に彼女・土屋薫さんがいて、
おしゃべりをした。

私は競馬はあまり詳しくないから、
というか全然わからないけど、
彼女のお父さんは日本で有名なジャッキーだったそう。

品川出身で、こちらに来て4年経つこと。
やはりケンタッキーが競馬の本場だから
こちらにきたこと。
他にもいろいろ話を聞いた。


とても芯の強い女性だった。
やはりそうでなければ、
ジャッキーなんてできないか!

会う前は、女性ジョッキーだから、
男勝りの雰囲気なんだろうと勝手に思っていた。
(※今思えば、完全な偏見)

そしたら、すごくキレイな人でびっくりした。
彼女には、頑張って欲しいと心から思う。
(※頑張って欲しいと心から思うって…当時の私、あんた何様だよ?)


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※土屋薫さんと


   

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ケンタッキーに行ってから、初めて日本語を話した。今のように気軽に連絡が取れる時代ではなく、国際電話は高いし、近くに日本人もいなかったし。久しぶりに聞く日本語がとても嬉しかった。そして何より、アメリカ人の男性騎手たちにに囲まれながら、颯爽と馬に乗る土屋薫さんの姿が本当にかっこよく、日本人として誇らしい気持ちになった。と言いながら、偉そうにずいぶん大きなことを書いているけど、40年経った今読み返すと、ちょっと、いや、だいぶ恥ずかしい。