夏季休暇中のため、
ケンタッキーの日記を載せることにします。

1989年にケンタッキーに

ホームステイしていた時の日記より。
当時日記に描いていた下手な絵に
現在の下手な絵を付け加えております。
は日付が変わった印。

※は今の私の説明&ツッコミ。

ケンタッキーの過去記事は↓
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アメリカンガイに相手にされない私だが、
どういうわけかアメリカンウィルスにはモテモテ。
鼻水ジョロジョロ、頭クラクラ、
一向に風邪が良くならないで困っている。

日本にいる時は、あんなに元気で、
風邪なんか何年も引かないのに、
なんでこんなときに!

今朝、
ショーンが大学に行く支度をしているとき、

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なのに、ショーンは露骨に
『おめえはいつもそうやってゴロゴロしてるな』
という目で私を見た。
病人を見る目じゃない、
明らかに怠け者を見る目だった。

そして、私をガレージに連れて行き

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どれがいいかと言われたってねぇ〜
適当に「これ!」と一番キレイで新しい自転車を指さすと、
ショーンはその自転車を下して

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一応、乗ってみようとした。
みようとしたが、どう頑張っても足が届かない。

そこで、一番小さい自転車を選び直した。
それは、ショーンが6歳から10歳まで乗っていた自転車だという。

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郵便局からこの家は、
車なら10分ほどの距離だ。

だけど、自転車で行くとなると相当距離がある。
体調が悪い私に、自転車で行けと?

ショーンが大学に行ったあと、
しばらく考えたが、行くことにした。

坂を下り、坂を登り…
途中、何度も
『どうして自転車で来ようと思ってしまったんだろう』
と後悔する。

そのときだ。
頭に高校生のときに観た
『フラッシュダンス』という映画に、
こんなシーンがあったことを思い出す。

ジェニファー・ビールス演じる主人公の女の子は、
スターになることを夢見て、
昼は工場で肉体労働、夜はダンスバーで働いている。
お金がないから移動は自転車だ。

そう、私はまさにあの女の子だ!
昼夜の仕事で体はボロボロ。
だけど、夢を捨てきれず、
瞳を輝かせて自転車で走るあの主人公だ。

監督の声がした。

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頭の中に、「What a feeling」の前奏が流れ始めた。

私はペダルを踏む。
風をきって自転車を漕ぐ。
ジェニファーの私、がんばれ!

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そしたら、あっという間に郵便局に着いた。

だけど、呼吸が苦しい。
監督兼主演女優に必死で気づかなったが、
両鼻が鼻水で完全に塞がり、酸欠状態になっていた。

ポストカード3枚と手紙を5通だし、
帰りはジェニファー・ビールスになる気力もなく
”忍耐” ”根性”の大和魂で帰ってきた。

家に着くと、ソファーで死んだように眠る。
30分くらい寝て、
起きてからチョコファッジを食べていると、
ちょうどそのとき、大学からショーンが帰ってきた。

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ショーンは毎日、
株価チェックのように体重を聞いてくる。
そして、私がアメリカに来てから太ったと言う。

”You're mean!”(いじわる!)
と言ったら
”I’m not mean.I save you!(
意地悪じゃない!救ってやってるんだ!)
と言う。

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そして、すごいスピードの英語で話してきた。

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私が「YES」と答えると
「行くぞ!」と。

なぜか自転車で郵便局近くにある
彼のおじいちゃんおばあちゃんの家まで行く羽目になった。

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どうやらショーンは
「おじいちゃんの家まで今から一緒に自転車で行くか?」
と聞いていたようだ…。

本日の教訓:英語の知ったかぶりは危険だ!


   

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私はケンタッキーに行った当時、いろんな人に「スキーニーガール」と呼ばれていた。しかし、この頃になると、すっかりアメリカの食事の量に順応し、順調に成長していた。ショーンにこれだけ厳しく管理されていたのに、成田空港に迎えに来た姉の第一声は「How fat!(なんて太ったの!)」だった。ショーンの努力は、見事に実らなかったようだ。