ヒルトンハワイアンビレッジのラグーンで
地味なグレーの魚が泳いでいた。

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娘に向かって、私は言ったわ。

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そう、昔(30年前)ハナウマ湾に行ったとき、
膝丈まで浸かれば、
カラフルな熱帯魚がたくさんいたわ。

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ハワイに来てから、
何度となく、
得意げに話をする母に
娘たちはうんざりしつつも
ハナウマ湾に大きな期待を抱いていた。

そんな魅力的な場所なら
もっと早くに連れて行ってよと
言われそうだが、
実は、昔と今では行きやすさが違う。

昔は…

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こんなふうに気軽に行けたハワウマ湾だが
観光客が増えすぎたことで
サンゴ礁などの環境が悪化。

昔は市バスでも行けたのだが、
現在は湾内へ直接行ける市バスはなくなった。

入場者数も制限され
(基本的には2日前からのオンライン予約が必要)

観光客は入場料25ドルを払い、
海に入る前には、
環境保護ビデオを見ることが義務付けられた。

気軽に行けた昔に比べると
「お金と準備が必要な場所」になった。

これが、ハナウマ湾行きを
先延ばしにしていた理由だ。

でも、あのおさかな天国を見せたい!
そんな思いから今回は、
ロバーツのツアーで行くことにした。

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でも、今、
冷静に円に換算したら一人約10000円?

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旅行計画してるときの異常なテンションで
1ドルを30年前のレートで計算してた……。

当日は、ホテル近くのABCの前に集合。
この日、幸運にも虹が見られた。
私、ハワイ初のレインボー。

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バスに揺られて、ハナウマ湾に向かった。

バスの中で環境ビデオを見て、
配られたリストバンドを
「右手首に巻くよう」説明を受けた。

夫に留めてもらったところ

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今度は私が夫のリストバンドを
留める番だ。

抜けないように、しっかり留めたら

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3時間もつのか? 夫の腕!

バスから降りると、
うっかり左手首につけてしまった人たちが、
ガイドさんから新しいものをもらっていた。

急いで私も夫用の替えをもらい
ことなきを得た。

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しばしの写真撮影タイム。

そして、坂を下り、
目の前に広がるハナウマ湾。

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期待を胸に海に入って行ったのだが……

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どういうことよ?
魚がまったくいない。

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調べてみると、
昔は魚の餌やりが行われていたが、
(確か売店で魚の餌も売っていた)
自然の生態系への影響から
1999年に禁止されたそうだ。

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ということか?

まぁ、足のつかないところに行けば、
シュノーケルで魚を見ることはできた!
2匹くらいだったけど。
(いや、この日はたまたま?)

魚は少し期待外れだったが、
その代わり砂浜で寝転ぶ
ハワイにしか生息しない絶滅危惧種
「ハワイアン モンクシール」が見られた!

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30年前のおさかな天国ではなかったけど、
でも、魚が本来の行動に戻っているのなら
とてもいいこと!

ハワイアン モンクシールも見られたし、
これで65ドルなら……

いや、やっぱり高いよ…。


追記:
アルバムを探したら、
30年前に行ったときの写真があった。

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入場制限をしていない時代、
ワイキキビーチ並みに人がいっぱいだ。

そして、こんな写真も。

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こんなハイレグが着れたんだ…。
今ならいろんなところから
肉がはみ出しそうだ。
(隣の同期もすごいハイレグ)

30年も経てば、私も変わる。
そりゃ、ハナウマ湾も変わるよ…。



   

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娘たちに散々、ハナウマ湾のおさかな天国ぶりを力説していたので、行ってみて、「あら、昔と違う!」と驚いた。そりゃ、30年も経てば、いろいろ変わるよね。でも、キレイなビーチなのは今も変わらない。坂の上から見下ろすハナウマ湾のその美しさに、娘たちは感動していた。